無料相談

施工事例

庭屋いぶき

小さな庭からはじまる環境再生|三鷹・個人邸リフォーム

三鷹市の住宅地にある小さな庭。整ったコンクリートの外構は、一見きれいに見えても、土の中では空気と水の流れが止まり、息苦しい状態になっていました。そこで今回は、すべてを壊すのではなく「少しだけほどく」という選択を。コンクリートを部分的に取り除き、炭や落ち葉を用いて土を整え、点穴によって空気と水の通り道をつくりました。玄関まわりにはやわらかな植栽を添え、家と人が気持ちよく呼吸できる空間へ。小さな庭でも、環境は変えられる。その静かな変化のはじまりです。

お客様の声T・Mさま

玄関周りの小さな空間でしたが、小ぶりなシンボルツリーと多彩な宿根草、かわいい玄関アプローチを提案していただき、ふんわりと優しい雰囲気に変化しました。通り過ぎる場所だったのが楽しむ場所になり、空間も広がった様に感じます。小さな場所でも大地の再生の技術で丁寧に土の中の環境作りをしてくださり、雨の日も晴れの日も、元気な植物たちの姿に癒されています。水捌けは良くなって、しっとりしている感じです。レンガの道作りは子どもも作業に参加させてもらい、とても楽しそうで思い出になりました。又、丁寧な事前ヒアリング、施工後の報告書、植栽リストも嬉しかったです。これからのお庭の変化も楽しみです。ありがとうございました。

before

三鷹一般住宅|コンクリートをほどき、呼吸する庭へ

自宅の小さな庭でも、地球にやさしいことはできるのか。
そう感じている方は少なくないと思います。

今回の施工は、三鷹の住宅地にあるコンパクトなお庭。もともとは外構の多くがコンクリートで覆われ、夏場には強い照り返しと熱を持つ環境でした。見た目は整っていても、土の中では空気と水の流れが止まり、生き物が暮らしにくい状態になっていました。

そこで今回は、コンクリートをすべて壊すのではなく、「少しだけ取り除く」という選択をしました。限られたスペースの中で、土の領域を広げ、呼吸できる環境を取り戻していきます。

さらに、玄関は、家と人が「いってきます」「ただいま」を交わす、まさしく家の「顔」です。朝、出かけるとき、夕方、帰ったとき、必ず挨拶する場所だからこそ、無表情だった玄関に、家も人もニコッと微笑むような、明るくて可愛い彩りを加えていきます。

まずは既存のコンクリートにカッターを入れ、部分的に解体していきます。内部のワイヤーメッシュを取り除き、下地の土を確認すると、そこには空気も水も届かず、湿気が滞留した締まった土が現れました。この状態では植物も微生物も健やかに生きることができません。

そこで一度その土を取り除き、炭やくん炭、落ち葉などを混ぜながら土壌を改良し、再びその場に戻していきます。単に入れ替えるのではなく、その場所の環境に合わせて“呼吸できる土”をつくる工程です。

さらに、小さな穴を掘り、約60cm間隔で点穴を設けていきました。この点穴が空気と水の通り道となり、雨水が滞ることなく土の中へと浸透していきます。狭い庭でも、この処理を丁寧に行うことで、植物の育ち方や環境の質は大きく変わります。

玄関アプローチの部分では、既存のコンクリートを広めに除き、アンティークレンガを用いた仕上げに改修しました。

将来的に車が乗る可能性も考慮し、下地にはしっかりと転圧と浸透処理を施しつつ、完全に塞がず、わずかに隙間を持たせた構造にしています。その隙間にも点穴を施し、炭や藁を差し込むことで、見えない部分でも水と空気の通りを確保しています。

仕上げには、踏圧にも強いアジュガやタイムといったグランドカバーを植栽しました。レンガの隙間からやわらかく広がる緑は、見た目の可愛らしさだけでなく、土を守り、環境を安定させる役割も担っています。これから季節ごとに小さな花が咲き、空間に表情を与えてくれるはずです。

駐車場の脇には、流れるような植栽帯を設けました。こちらにも浸透処理を施した上で、季節ごとに楽しめる宿根草を配置しています。半日陰の環境であるため、ホスタやヒューケラといったリーフを楽しめる植物を中心に、秋に花を咲かせるオミナエシやユーパトリウムなども加え、時間の経過とともに変化していく構成としました。

玄関扉まわりにも小さな植栽スペースを新たに設け、シンボルツリーとしてフェイジョアを植栽。そこにコデマリなどを添えることで、住宅の入り口にやわらかな緑の層をつくっています。

今回の施工は、大きな庭ではありません。しかし、コンクリートを少し外し、土に空気と水の通り道をつくることで、小さな生態系は確実に動き出します。微生物が増え、虫が集まり、植物が根を張る。その循環の中で、人にとっても心地よい空間が生まれていきます。

大きく変えなくてもいい。すべてを自然に戻さなくてもいい。
ほんの少しの手入れで、庭は「生きた場所」に変わります。

これからこの庭がどのように育っていくのか。
その変化を見守っていくことも、この施工の大切な一部だと感じています。

コンクリートを取り除き、植栽することで得られる5つのメリット

今回のように、コンクリートを一部取り除き、土と植物の領域を取り戻すことには、見た目以上の意味があります。

① 土が呼吸できるようになる

地面を覆うコンクリートを開くことで、空気と水が土に届き、微生物や植物が本来の働きを取り戻します。

② 水が滞らず、自然に循環する

雨水が地面に浸透することで、流れが整い、水はゆっくりと土に戻っていきます。

③ 夏の暑さをやわらげる

土や植物は水分を含み、熱を逃がします。コンクリートだけの空間に比べ、体感温度が下がります。

④ 埃が立ちにくくなる

雨水が植栽帯に流れ込み、土に浸透することでコンクリートが洗われ、埃が舞いにくくなります。⑤ 生き物が増え、心地よい空間になる
土と緑があることで、小さな生き物が戻り、空気や雰囲気もやわらかく整っていきます。

施工事例