
2026年6月24日、京都・貴船神社にて大地の再生ワークショップを開催しました。
貴船神社では約4年にわたり、大地の再生の視点を取り入れた環境改善を継続しています。
今回のワークショップでは、その歩みを実際に現地で見て、学び、
そして手を動かしながら体感していただく特別な一日となりました。
午前中は、本宮・中宮・奥宮を巡りながら、これまで施工を行ってきた場所をご案内しました。
「なぜこの場所に手を入れたのか。」
「どのように空気と水の流れを改善したのか。」
「樹木や境内にはどのような変化が生まれたのか。」
実際の施工箇所を歩きながら、一つひとつ解説していきます。
普段なら何気なく通り過ぎてしまう参道や樹木も、大地の再生の視点で見て歩くと、空気の流れや地形、水の動きなど、さまざまな発見があります。
施工して終わりではなく、その後も樹木や環境の変化を見守りながら、必要に応じて手を加え続けていること。
そして、今もなお試行錯誤を重ねながら環境づくりを続けていることもお伝えしました。


午後は奥宮へ移動し、境内にある椿の木の環境改善を目的とした「通気浸透水脈づくり」を行いました。
講師は、大地の再生士・庭屋いぶき代表の佐藤俊。
参加者の皆さんにも実際に土に触れていただきながら、水脈づくりを体験していただきました。
まずは水脈となる溝を掘り、その中へ炭、くん炭、木枝、落ち葉などの有機物を重ねていきます。
こうして土の中に空気と水がゆっくり巡る環境を整えることで、樹木が本来持っている力を引き出していきます。
今は少し元気がないように見える椿も、これから少しずつ変化していくことが楽しみです。


この日は、奥宮で実際の大地の再生工事も進められていました。
ワークショップの最後には、普段はなかなか体験できない施工にも参加していただきました。
スタッフが施工した水脈に耐圧のための瓦を差し込み、さらに瓦チップに炭、くん炭、有機物を混ぜた材料を撒きながら、土の中の環境を整えていきます。
見学だけではなく、実際の工事に参加することで、大地の再生の考え方や技術をより深く体感していただける時間となりました。

ワークショップ終了後には、参加者の皆さんから嬉しい感想をいただきました。
「以前訪れた頃よりも、御神木の桂がとても元気になっていて驚きました。」
「境内を巡るツアーだけでなく、そのあと本物の工事にも参加できたことが、とても貴重な体験でした。」
4年間積み重ねてきた環境改善の変化を実際に感じていただけたこと、そして施工の一部を担っていただけたことは、私たちにとっても大きな喜びでした。
梅雨空が広がる一日でしたが、雨に降られることなく、貴船らしいみずみずしい空気の中でワークショップを開催することができました。
しっとりと潤った森の空気、水の流れ、樹木の息づかい。
自然を観察し、土に触れ、環境を育てる時間は、参加者一人ひとりにとって特別な体験になったのではないでしょうか。
貴船神社での大地の再生は、これからも続いていきます。
次回のワークショップは8月開催予定です。
皆さまと再び貴船の森でお会いできることを楽しみにしています。
