水の神様を祀る、京都・貴船神社。深い山あいの鎮守の森に抱かれたこの社では、長年にわたって「杜(もり)の元気のなさ」が悩みの種でした。
私たち庭屋いぶき(株式会社OSOTO)は、この貴船神社の境内で「大地の再生」――土と水脈の環境を整える工事――を行ってきました。工事の前後で境内の杜はどう変わったのか。宮司の 高井 大輔 さんご本人に、率直なお話を伺いました。
貴船神社は、四方を山に囲まれた立地です。何十年も前から「この杜をどうすればいいのか」を、さまざまな専門家に相談しながら模索してきました。しかし――
いろんな方と相談しながらやってきたのですが、全く効果がなかった。これが本当に正しいことなのか分からずに、ことは進んでいったわけです。
貴船神社 宮司 高井 大輔さん
転機は、神社の職員が「大地の再生」の活動に直接参加したことでした。「これは間違いない」という手応えから、「貴船神社でも一度やってみませんか」と提案があったのが始まりです。宮司ご自身も、施工の3〜5ヶ月後には目に見える変化を感じ、本格的な導入を決断されました。
大地の再生は、建物の建て替えのように「見た目がガラッと変わる」工事ではありません。手を入れるのは地面の中(地中)の環境。仕上がると、地面はまた元の姿に戻ります。
ただお願いするだけじゃなくて、実際に一緒に活動していけば、明らかな変化が肌で感じられるんじゃないかなと思います。
高井 大輔さん
神社の方々自身が施工に加わり、年ごとに境内を見渡すことで、その違いがはっきりと分かってくる――そう宮司は語ります。
境内には樹齢数百年の御神木が数多くあります。しかし、葉の付き方ひとつを見ても「元気がない」と感じる木がありました。
施工後、変化は翌年から現れます。
さらに宮司は、その場に立ったときの「空気感」の変化を挙げます。今まで行き詰まっていた空気が、流れているように体感できるようになったといいます。
もっとも分かりやすかった変化のひとつが、虫でした。施工前、境内にはアブや蜂がたくさんいましたが、活動とともにいなくなったのです。
空気が流れると、昆虫や動物も滞在せずに流れていく、とお聞きしていたので、「なるほど」というのが間近で分かりました。本当に素晴らしい活動だなと思っています。
高井 大輔さん
神社では参拝者お一人おひとりと話す機会は限られます。それでも言葉を交わすと、「境内がものすごく綺麗ですね」「今年は一段と綺麗」という声が返ってくるようになりました。
貴船(きふね)は古来、「氣が生じる根源の地=氣生根(きふね)」と称されてきました。まさにその名の通り、宮司ご自身が「氣がよみがえる」体感を得ており、参拝者もそれを感じ取ってくださっていると言います。
胸を張って「ここは氣が生じる根源の地ですよ」と、参拝者にお話しできる。自信を持ってお話できるというのが、非常に出会って良かったなと思っています。
高井 大輔さん
参道の改修にも、大地の再生ならではの考え方があります。
従来の玉砂利は、人が歩くたびに寄って動き、やがて踏み固められて地中に水が届かなくなります。そこで貴船神社では、大きな自然石へと改修しました。
一般的な造園工事は少人数で進みますが、大地の再生の現場は違います。
石屋の専門といっても8人、10人という大きな組織で、ドッと一気にやっていく。時間軸で考えても非常にコンパクトに、早いペースで仕上がる。本当にそこも驚きました。
高井 大輔さん
さらに、石屋だけでなく設備屋・電気屋といった多職種が同じ組織に加わっている点も、宮司が「非常に面白い」と評価するポイントです。
貴船のような山あいの神社・寺院では、きっと同じような悩みを抱えている方が多いはずです。
都会の神社は、鎮守の森があっても比較的環境が整っています。一方、山岳地帯の神社は社殿だけでなく周囲の山も常に見ておく必要があり、危険と隣り合わせです。近年の気候変動で山は大きく変化しており、同じ課題を持つ社寺は少なくありません。
私たちの試みは続きます。
御神木の元気がない/境内の水はけが悪い/立ち枯れ・苔・ぬかるみが気になる――そんなお悩みは、土と水脈の環境から改善できます。
まずは無料で「鎮守の森 診断」を承っています。全国対応・神社仏閣専門でご相談いただけます。
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庭屋いぶき(株式会社OSOTO)
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